稚魚の孵化が始まると判断したら、稚魚飼育水槽の準備をしていなくてはいけません。 飼育水槽は、二重構造にし稚魚が直接ヒーター直近の熱水に触れないようにします。
飼育水槽を上から見た図
内側の水槽にはエアレーションをしますが、私は細かい気泡が出て弱くエアレーションできる エアストーンを選びました。
弱めにエアレーションしていたつもりでしたが、エアと水流に巻き込まれてしまう 稚魚が出て、巻き込まれた稚魚を弱らせてしまったようです。(元気な稚魚は しっかり泳ぎますので、もしかしたら巻き込まれないかもしれません)
エアレーションの仕切り案
次に稚魚を育てるときは飼育水槽を加工して仕切りを作り、水は循環するが稚魚は 巻き込まれないような工夫をしようと思っています。(実験の結果、スポンジ部に 死骸や糞が溜まり水質が悪化すること、掃除が行いにくいなどの理由でボツになりました)エアレーションは外側の保温水でも行います。これは水を動かすためで保温水の上部と下部の 温度差を無くすためです。
稚魚水槽をセットし、保温水の水温をメイン水槽の温度に極力近づけたら準備完了です。 この時点ではまだ内側の水槽は空のままで稚魚の孵化を待ちます。
無事稚魚が孵化しているのを確認したら捕獲に入ります。 メイン水槽から海水を飼育水槽1/4ほどになるように移します。
孵化した稚魚
メイン水槽の水の中で生まれた稚魚ですから、 水質の急変によるショックを避けるため最初はメイン水槽の水を使います。
海水を移したらエアレーションをして捕獲開始です。
孵化の夜に蛍光灯のナツメ球を付けていても大丈夫だったと先に書きましたが、 私のナツメ球はLEDタイプで電球タイプよりも少々暗いタイプです。
LEDタイプナツメ球
しかしこの月明かりの代わりともいえるライトが捕獲のときに役立ちました。 稚魚たちは集光性があるため、暗い水槽の中でも一番明るい部分、 つまりナツメ球の光が来る水槽の上面角に集まっていたからです。
真っ暗闇にしてポンプ類も全て止めていたら、水槽中に満遍なく散らばって捕獲が 大変かもしれません。
さて、ある程度集まっているとはいえ密集しているわけではありませんので、 掬うために弱いライトで上から照らします。そうすると稚魚は集まってきますので プラケースなどで掬います。私はペットボトルを切ったものを使いました。 (捕獲ケースは角が丸く大きめのほうが仔魚に与えるショックが減ります)
掬うときはショックを与えないようにそっと掬いましょう。ケースで掬うときに 普通に掬うと、ケース内に強烈な水流ができて稚魚が目を回して死んでしまいます。 一度に掬う数を欲張らずにそっと掬います。
無事掬えたら飼育水槽に移しますが、このときも水流を起こさないようにゆっくりと 移しましょう。 (掬い方のコツ詳細は2ndシーズン仔魚期の飼育で)
以上を繰り返し稚魚を捕獲していくのですが、稚魚は全て掬えるわけでは ありません。またあまり欲張ってたくさん捕獲しても、かえって死亡率を上げる ことになると思います。
私は約5リットルの飼育水槽に100匹ほど捕獲していましたが、 これは多すぎのようです。1リットルに対して10匹くらいが丁度良いのではないでしょうか。(実際に1Lあたり100匹でも管理ができればなんとかいけますが気を使い大変です。)メイン水槽に残った稚魚には気の毒ですが、これからは捕獲した稚魚を 生かすことに力を注ぐことにしましょう。