自動給水装置(3)一体型タイプ

全体がコンパクトにまとまり経済的で実用的。
設置場所に一工夫が必要です。


■用意するもの
 ABS丸パイプ10mm…1
 エアチューブ・プラジョイント…1
 PETボトル 1L〜500ml…1
 エアチューブ…適宜

■仕組み
原理は先に紹介している自動給水装置(1) と同じで、外に出ていたパイプを内蔵して全体を一つにまとめたコンパクト版です。 設置場所に制限が出てきますが、加工が簡単なのが利点です。

■製作
1.PETボトル蓋の加工
まずはPETボトルの蓋の加工です。穴あけは2箇所で5mmと10mmの穴を開けます。 PETボトルの蓋の内側には密閉のための突起がありスペース的にきついので、 よく測ってから穴を開けましょう。

穴あけはそれぞれの大きさのドリル歯で行ったほうが簡単です。 ピッタリの大きさに穴を開ければ PETボトルの蓋は柔軟性があり、ある程度密着しますので、 あとでシーリングする必要がないからです。


2.ABSパイプの加工
今回ABSパイプを使っているのは、価格が安く加工が楽だからです。パイプの大半は PETボトルの中に入ってしまいますので、見栄えも気にする必要がありません。

今回は外径10mm、内径8mmの丸パイプを使います。 これ以上内径が細いとうまく動作しないと思います。この形式の給水装置の限界径に近いでしょう。 パイプの高さをあとで微調整したい方は、外径8mmも用意しておくと良いです。

メインパイプは外径10mm、内径8mmでないと動作に影響しますが、パイプエンドに 数cm足す程度なら外径8mm、内径6mmを足して差し支えありません。 パイプ同士は差し込むだけでピッタリとフィットします ので、あとで自由に動かすことができます。

メインパイプの先は斜めにカットします。水の表面張力で空気が入らないことへの対策です。 カットは写真のようにかなり斜めにカットします。 注射針のように先を尖らせると危ない ので、少し面を残すと良いと思います。

あとは水面からPETボトルの底までの高さを測って、必要な長さにカットすれば 準備完了です。


■組み立て
準備が整ったら組み立てです。ペットボトルの蓋にあけた10mmの穴にパイプ、 5mmの穴にエアチューブのプラジョイントを差し込みます。プラジョイントの先には エアチューブを水中に沈む長さ分を繋ぎます。

ジョイントのみでも動作はしますが、 ちょっとした温度の変化やショックで空気を吸い込み、動作が不安定になるので やはり出水口は水没させたほうが良いです。

パイプとジョイントを付けたらペットボトルに装着し、実際に置く予定の場所に持って行き パイプの長さを微調整します。調整は切断しても良いですし、先に書いたように 8mmのパイプを繋ぎ、いろいろなペットボトルに対応できるように長さを可変に しておいても良いかもしれません。


■設置
本体は簡単に出来上がりますが、設置に悩むのがこの一体型給水装置です。 ペットボトルを逆さまにして設置しますので、ホルダーは安定して重いもの(私は1リットル ペットボトルを使ってますので1Kg)を支えなければ いけません。

私はアクリル加工が苦になりませんので、サンプの角に設置できるよう 写真のようなホルダーを作ってしまいましたが、水槽やサンプの角に置けない方は 工夫が必要です。木工で作るとか、自動車用のドリンクホルダーなどは案外使える かもしれません。

写真のホルダー部分に2つの穴が開いているのは、最初ネジ止め で高さ調整できる外掛け式のホルダーを作ってみたためです。 ネジ部と水槽ガラスの強度的な問題がありそうだったので、現方式に変更しました。

自動給水装置(1)自動給水装置(2)エアリフト排水装置
40cm水槽オーバーフロー加工・立上げアクリル加工室