小さな水槽で維持メンテが楽。大型水槽では難しい細かな観察もできます。
加工・設置からナチュラルシステムでの立ち上げまでの紹介です。
必要なものを揃えたらいよいよ立上げに入ります。ここでは、一般論ではなく 私が今回ミニOF水槽を立上げた経過を日にちを追ってそのままお伝えしていきます。現在立上げ1ヶ月半ほど経過して、水換え無しで亜硝酸測定できず、硝酸塩10ppm以下 をキープしています。意外に大きかった15cmほどになるイソギンチャク導入前は 体長2cmほどのチビクマ6匹で硝酸塩は5ppm以下でした。
苔に悩まされることも なく底砂も真っ白なままですが、そろそろ一度水換えしようというところです。
本当の意味で安定するのにはまだまだ時間が必要ですが、立上げで失敗して苔や病気に 悩まされる方が減るとよいなぁという思いで、ここで紹介させていただきます。
一部、前に記載していない器具等も出てきますが、絶対に必要なものというわけではないので、 必要に応じて揃えてください。
図中下段の丸で囲った1〜9が解説記事の1〜9に対応します。矢印付きのものは 期間があるものです。数字をクリックすると記事にジャンプします。
立上げスケジュール図
1.海水の準備立上げを開始する予定日の前日に必要量の海水を準備します。水槽とサンプの容量を計算して、 少し多めに用意しましょう。RO/DI水で溶いたあと溶解性のよいものは、見た目上1時間 程で透明になりますが、緊急の場合以外は24時間ほど置いたほうが海水成分の安定に良い ようです。パワーヘッドやエアレーションをするなどして水を動かしながら1日待ちます。
人工海水を溶く水ですが、今後の水槽の変化がわかりやすいように、若干の栄養塩という意味で 1/4は水道水を使用しました。
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2.砂と海水を入れるまず水槽に底砂を敷きます。砂は米をとぐように水道水で数回洗います。洗うことで木片や細かすぎる 微粒子が取り除けます。何度洗っても水は濁りますので適当なところで切り上げ水を切ります。
水槽にはライブロック用の下駄を塩ビパイプで準備しています。塩ビの板に塩ビパイプを切って 穴をあけたものを接着して、ライブロックを置くであろう場所に設置しました。
小さな水槽ですので、底砂の表面にライブロックを置いて表面積を小さくしてしまうことを避けたいことと、 穴掘り生体によるライブロックの埋没を防止するためです。
写真は水漏れテストの段階のもので 水道水が入っていますが、立上げのときは空の状態から始めます。
洗った底砂を必要量敷いていきますが、数cm敷いたら海水を表面以下まで入れて、また砂を入れてと 交互にやったほうが、空気を噛み込まないので良いと思います。
一気に砂を入れて後で海水を入れると 砂の中の空気が抜けるにつれて砂が詰まってきて、予想していたよりも砂の厚さが薄くなる場合があります。
底砂を敷いたら海水を入れます。砂が舞い上がらないよう最初はそっと入れていきます。必要な分 入れたらメインポンプとスキマーをONにして水を回します。水を入れたら砂の微粒子が舞いますので 水は白く濁りますが、2〜3日で落ち着いて澄んできますので心配要りません。
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3.補助フィルターの取り付け濁りを早く取る目的と、ライブロックのトラブルや濾過の保険として補助フィルターをつけます。 ワンタッチフィルターなどとして売られている外掛け式のものです。濾材には活性炭も入って いますので、万が一などのときは役に立ちます。活性炭は使い続けると、吸着した物質を放出 しますので、水槽の調子を見ながら期間を決めて一時的に使用しました。必ずしも必要なものでは ありません。
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4.ライブロックを入れる水の濁りが取れたらライブロックを入れます。この段階ではなくて海水を入れた段階で 入れていても構いません。(今回私はライブロックの状態を見て最初から入れています)ライブロックを入れる前には予めカニやシャコを取ったり、 付着生物が死んで臭いがある部分を歯ブラシなどで綺麗にして最終チェックをしておきましょう。
大丈夫そうなら水槽に入れ岩組みをします。岩組みはただ重ねるのではなくて、濾過機能が十分に 効果を発揮できるように、隙間が空くよう、底砂上の水流をさえぎらないように組んでいきます。
今回はここで、還元濾過のエネルギー源としてデニマックスを3個だけ底砂中に埋めました。 (立上げのときは少なめに入れてください)
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5.水質の把握水を回し始めてから上手く行けば、だいたい10日ほどで亜硝酸が分解できる環境ができると思います。 それまでに水質がどのように変化しているのか随時チェックしていきます。今回の私の場合は 立上げ後硝酸塩5〜7ppm、その後亜硝酸が出て、さらにその後亜硝酸が減り、10日後には 亜硝酸検出できず、硝酸塩2.5ppm以下と推移しました。
同じようなライブロックの量で 同じように立上げを行えば、大方このように変化していくと思いますが、 いつまで経っても何も検出できないような場合はパイロットフィッシュを入れる方法になります。
バクテリアの素などは特に入れる必要はありません。
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6.水流をつける水槽内に「よどみ」が出来ないようにパワーヘッドを設置します。 ライブロックを入れた時点で設置していても構いませんが、一気になんでもやってしまうと 大変なので今回は少しずつ作業していきました。パワーヘッドが動作しているときは、いつもと全体的な水流の方向がが変わることを確認しながら設置します。 ライブロックに直接当てないように、対向するガラスに当てるような感じがよいでしょう。
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7.生体を入れる水質が良くなったら生体を入れます。必ず一旦亜硝酸が検出されて、それが検出されないように なった後に生体は入れてください。新しい濾材で水を回し始めても10日目くらいから 亜硝酸が分解できる環境ができてきますので、12〜14日くらいで生体を入れるのが良いと 思います。
その後の生体の追加も2週間を目処にしてコツコツと増やしていきます。 一気に増やすと濾過能力を上回ってしまい、水質が悪化し病気が発生したりしますので注意してください。
どのくらいの生体を収容できるのかは、水質を測定しながら判断していきます。 私の判断基準は硝酸塩が過剰に溜まらないことです。
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8.クリーナー生物を入れる生体を入れて1週間ほどすると、ガラス面やライブロック、底砂上にうっすらと茶ゴケが 出る兆候がみられると思います。魚を入れる水槽はリン酸の蓄積や、硝酸塩が高めにでたり して、どうしても苔が生えやすくなりますが、ライブロックの苔は濾過に影響しますのでクリーナー生物を 導入します。ヤドカリやシッタカ類、マガキ貝などがそれにあたります。
私が入れたクリーナー生物は、キイロタカラガイ×2、ニシキウズガイ×2、ブルーレッグハーミット×5、 マガキ貝×1です。
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9.予防を考える魚を飼っていて心配なのは病気です。安定した良い環境で飼育していれば、そうそう病気は 出ないのですが、やはりリスクは低く抑えたいところです。私が使っているのはヨウ素ボールで サンプなどに入れておくだけのものです。効果のほうは体験上はなにも語れないという状態なのですが、 評判は良いし、仕組みに納得したことと、失われがちなヨウ素の補給になるかも?というところが気に入って お守り代わりに使用しています。
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以降は、水質の様子を見ながら水換えをしつつ維持していきます。水換え頻度は、硝酸塩が溜まる傾向にある 時です。試薬で測定してみて、高い数値が出たら一日餌を控えてみてください。それで下がってくるようなら ギリギリ多めの生体量と思って良いでしょう。
残餌が出ないように餌の量を控えてみてください。ナチュラル システムでは微生物の発生があるのか、意外にも魚は何か食べているようで、 そうそう餓死するようなことはありません。